スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

コメント回答(付加断熱と防露)

>「今回、よりQ値を上げようと断熱改修を考えております。
在来軸組み工法で、ダイライトの外側に防湿気密シート、更に外側にボード状ウレタンフォーム、通気層、外装材といったいわゆる外張り断熱住宅です。
そこで室内側の間柱に充填断熱をする場合の断熱材の種類、施工方法で気を付けなければならないことが有りましたら教えて下さい。室内側に改めて防湿気密シート状のものは必要でしょうか? 」

ウレタンボードの外張り断熱の住宅で、室内側の間柱に充填断熱をする断熱改修の場合、断熱材の種類によっては防湿・放湿の面で注意が必要です!
充填する断熱材には、
透湿系のグラスウール・ロックウール・ビーズ法ポリスチレンフォーム・軟質ウレタンフォームなどがあります。
調湿系では、セルローズファイバー・木質繊維系断熱材などで、防湿系では、押出法ポリスチレンフォーム・硬質ウレタンフォームなどがあります。
上記の住宅で、透湿系や調湿系の断熱材を充填断熱材として選んだ場合、住宅内の湿気を壁体内・屋根体内に浸入しにくくし、体内結露防ぐ事を目的で、室内側には防湿気密シートを施工することをお勧めします。
充填断熱工法の結露を防ぐ壁体・屋根体の仕組みは、外側に向かって開放(透湿性の優れているものを外側)にすることが基本です。
既存で、外部にはウレタンボードが張られているため、壁体内や屋根体内へ湿気を侵入させないように施工する必要があります。
ウレタンボードの外張り断熱の住宅で、透湿系・調湿系の充填断熱の断熱層(壁・屋根体内)へ湿気が浸入すると、外側に防湿系の断熱材(ウレタンボード)があるため湿気を外部へ放出させにくく、過度な湿気が入り込んだ場合、断熱層(壁・屋根体内)の体内結露の危険性が高まるのです。
この時の防湿気密シートの施工は、梁や床・天井がすでに仕上がっていますので・・・新築住宅よりも困難を極めます。
湿気の浸入を極力させないように防湿気密シートを施工するには、建物外周、室内側の天井や床・壁を解体する必要がありコストアップにも繋がります。
後張りの気密施工には、構造体のため解体不可能という場所もあり、体も入らず目視で確認できないような場所での気密施工でも確実性が求められます。
上記のような施工性の観点から、断熱改修の事前打合せを綿密に行わないと気密施工や結露のリスクが高まるのです。
断熱改修の事前打合せが不十分で行き当たりばったりの工事を行い、「この位でいいんじゃない。あそこは手が届かないし~」と言ったような、妥協した気密施工で終わらせるくらいであれば・・・結露の心配にも悩む必要の無いことから断熱改修をしないほうが無難ともいえます。

そこで、
充填する断熱材には、防湿系の「硬質ウレタンフォーム」を吹き付け充填させる方法がベターなのではないでしょうか?
(※同じウレタンと表記されていますが、○○倍発泡ウレタンのような軟質ウレタンでは透湿系の断熱材となりますので×です。)
この防湿系の硬質ウレタンフォームを吹き付け充填させた場合、壁・屋根体内に湿気を浸入させないということで防湿気密シートの施工を省略させることが出来ます。
多少断熱材は割高ですが・・・よけいな部分まで室内を解体する事がなくすみます。
また、防湿系の断熱材を隙間無く充填させることで結露の心配は避けられます。

実際に硬質ウレタン充填を行った現場では結露(定常)計算を行うと結露が出る判定となりましたが・・・
住まわれている環境の中で長期温湿度測定器などを使い調査計測してみると
①露点温度に達していない「定常計算で用いるような極端な温度になっていない事」
②過度な相対湿度の記録が無く「換気が計画通り行われている事」
③部屋ごとの温度記録で「住宅内部での温度差が無い事」
と言ったような理由で結露を発生させていませんでした。
このように住宅の断熱・気密だけではなく、換気・暖房を加えた4つのバランスが結露発生の防止に繋がっています。

補足
壁体内・屋根体内に硬質ウレタン吹付け充填をした場合、住宅内の反響音が気になるかと思われます。
住宅内部の間仕切り壁内部に調湿系の断熱材などを充填し防湿気密シートなどを張らずに吸音板などで仕上げると多少反響音が変わるようです。
※断熱・気密・換気・暖房のバランスが取れている住宅の場合

その他のエコ住宅に関する情報はこちら↓
クリックしてもらうと元気がでます♪
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
↓        ↓ 
にほんブログ村 住まいブログ エコ住宅へ人気ブログランキングへ

theme : 快適な生活のために
genre : ライフ

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Q1住宅(開口部の断熱性)を検証!

Q1住宅の断熱性能を熱カメラ(赤外線サーモグラフィ)で見てみました。 ※ 赤外線サーモグラフィは、対象物から出ている赤外線放射エネルギーを検出し、見かけの温度に変換して、温度分布を画像表示する装置...

高気密住宅だからこそ利用できるエネルギー

断熱と気密性の低い住宅では入る熱より逃げる熱の方が大きいため、入る熱はあまり重要視されてきませんでしたが住宅内で発生する太陽の日射エネルギー、人体発熱、電気製品や照明器具、調理や洗濯など、人が生...

comment

Secret

No title

ありがとうございました。
ただ、「硬質ウレタンフォーム」を吹き付け充填させる方法ですと万が一の火災の時が気になります。 グラスウールまたはセルローズファイバーなどを充填し、室内側にインテロなどのスマートべーぺーバリアを使用する方法はいかがでしょうか? また、室内側ではなくウレタンボードの外側に更なる断熱付加をする場合はボードの外側にGWやRWを安易に張っても支障は無いでしょうか?この場合のメリット・デメリットを教えて下さい。

Re: No title

ブログご購読、コメントありがとうございます。
充填断熱へ繊維系断熱材やインテロなどでお考えの場合
防湿について、お住まいの地域や生活スタイルなどが関係してきますので・・・
無料相談コーナーより、ご質問お願いします。
その際、お住まいの地域・住宅の間取り・家族構成・暖房機の種類・換気の種類などお知らせいただければ詳しくお答えできると思います。
よろしくおねがいします。

プロフィール

ふるかわしげひろ

Author:ふるかわしげひろ
住まい環境プランニング 代表
(旧:住環境アルテ)
・NPO法人 環境住宅正会員
・パッシブハウス・ジャパン
 賛助会員

最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
リンク
ランキングに参加中
にほんブログ村 住まいブログ エコ住宅へ

人気ブログランキングへ
RSSリンクの表示
建もの省エネx健康マップ
省エネ健康マップ_バナー_小.jpg
住まい環境プランニング
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。