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初めて気密住宅施工をした工務店・・・現場は????

初めて気密住宅施工をした工務店・・・現場は????


先日、新築住宅で工事中間気密測定の依頼を受けてお邪魔した現場の事を記事にします。

気密測定前にも、「自分達の気密施工が初めてでエコポイントを使うてまえ気密の数値が不安なので、現場を見ていただきたい」と現場担当者から連絡がありました。
別件での出先から現場も近かったのでチョッとの時間なら立ち寄れるとお話し、お邪魔しました。
今回はその時の様子から書きます。

現場の前にはオール電化住宅という看板が提示されていました。
現場の様子は?というと・・・
在来工法で建て方が終わって床下地(合板設置)が出来上がり、天井の下地が組まれている状態。。。
先張りシートの施工などはありません。
外部周りでは、サッシが入り透湿防風防湿シートの施工が完了していました。
(構造用合板が外周部に貼ってあるわけではありません。全て透湿防風防湿シートのみです。)
屋根面には、通気層もなかった事で天井断熱?と見ていました。

ひととおり現場の様子を見終わり
ここから、私と現場担当者の会話の一部を紹介します。
●床部分
私「床断熱ですか?」の問いに、
現場担当者「基礎断熱です」という答えが
え?(床も合板が貼ってあるし・・・・・?)
私「もしかして、床下にもぐってウレタン吹き付けですか?」
現場担当者「そうです。」
私、「もしそうだとしても、土台の下の通気用パッキンは使うべきではなく、使うなら気密用パッキンですね。それと、床下にもぐってのウレタン吹きつけはやるべきではないです。
それは、身動きがとれず断熱をキチンと吹き付けられているか確認もできない為です。もし、吹き付けなければいけないときは・・・床合板を貼る前の作業をお勧めしますが・・・・
できれば、基礎断熱の場合は基礎工事でコンクリートと一体で断熱形成板を打ち込む方法がベターです。」
P6010032.jpg
現場担当者「ウレタンで吹き付けると、気密取れるのでは?」と
私「うーーーん。。。ウレタン吹きつけは密着性があり、比較的気密が取れやすい性質はあるものの気密部材ではなく、あくまで断熱材ですから・・・・隙間なく吹き付けることができてキチンと発泡してくれればよいのですが、それは、一種の賭けのようなものですね」
 「ウレタンでも外張り断熱の様に形成板で密着させる方法であれば気密の保持は可能ですが・・・・吹き付けで気密はあまり考えられないのが正直なところです。」
現場担当者「・・・・・・」

●天井面
私「天井断熱ですか?」
現場担当者「はい」
私「断熱材は何を使います?」
現場担当者「100倍発泡のウレタンです。」
私「・・・・・・」
(先張りシートも貼っていないし、間柱と桁部分の取り合いにも隙間が存在するなぁ~)
私「このままの状態で、連通の100倍発泡ウレタンを吹くと気密の確保は難しくなると思います」
 「もし、吹き付けを考えるのであれば、独立発泡の硬質ウレタン発泡をお勧めします。」
 「その場合でも、吹きにくい隙間は存在しますので・・・・出来るだけ気密シートでの気密工事をお勧めします」
 「気密工事は、このように・・・・」と実際の施工を見ていただきました。
現場担当者「了解しました。改善します」

●サッシ
サッシはもう付いている状態。
私「サッシを取り付ける前になんらかの気密施工をしました?」
現場担当者「サッシの外側(サッシのみみ部分)にテープを貼りました」
私「サッシの内側の枠(窓台・まぐさ・たて枠)部分とサッシに隙間が存在しますので、そこの隙間も塞いだ方が良いと思います」
 「壁の気密漏れよりも、一番多いのはサッシ周りや基礎と木材の接合部・壁と屋根の接合部なんです。平らな壁などでは2重3重に気密施工はできますが、サッシ周りはどうしても手薄になりがちです」
 「窓台・まぐさを設置する時、内外で貫通状態になり易いこと、透湿防風防水シートがサッシ部分で切れるので、外気が入りこみ易いことなどが、その理由です」

 「仕上げ材に掛からない程度にこの気密テープを、このような感じで処理する(実演)ことをお勧めします」
 「この気密テープを使ってください」と(私達で使っている気密テープ)お渡ししました。
現場担当者「処理しておきます」

●壁面
私「壁面の断熱材も、100倍発泡で考えられています?」
現場担当者「はい」
私「壁体内に現場発泡や機械による繊維系断熱材・手詰めの充填断熱材でもそうなのですが・・・・外側の断熱押さえとなる部分が透湿防風防水シートだけでは、通気層を潰す恐れがあります。
  通気胴縁は18mmのものを使用するのですか?」
現場担当者「はい」
P6010035.jpg
私「チョッと内部から透湿防風防水シートを押してもらうとわかるのですが・・・特に壁体内にウレタンを発泡されると、
 このくらい外側に押されます。(実演)これだと通気層は塞がりますね」
現場担当者「透湿防風防水シートの上に通気胴縁を打ってからの現場発泡をさせます。」
私「透湿防風防水シートの上に通気胴縁を打ってからの現場発泡でも、通気胴縁間の真ん中のシート部分は膨らみ通気層は通気胴縁付近の小さなスペースだけなので、結露の心配があります」
 「できれば、外周(断熱層)周りは、構造用合板などを用いてその外側に透湿防風防水シートをはり、現場発泡ウレタンが通気層を塞がないようにされると良いとおもいますよ」
現場担当者「検討します」

●その他
私「玄関のコンクリート部分にも断熱材が入っていないので熱橋になる恐れがあります。」
現場担当者「????」
私「外気温がコンクリートを通って住宅内部に伝わることです。」
「冬時期になると・・・その影響で玄関が寒くなったり結露の恐れが考えられます。」
「玄関周りの立ち上がり基礎にウレタン吹き付けることと、玄関内部の土間コンクリートをハツリ下に断熱材を入れるか・玄関ドアを上げて今のコンクリートに断熱材を敷き込みもう一度コンクリートを打つ方法しかないと思います。」
現場担当者「・・・・・・・・」
     「検討して、処理します」

最後に、現場の様子から気密シートの施工が確実ではないので、100倍発泡のウレタン吹きつけは取りやめて、硬質のウレタン吹き付けをお勧めします。
(※詳細は後日、「施主でも簡単! 建築現場チェック」の方でも取り上げたいと思います。)
と、このような感じで住宅の不安視される全ての箇所の改善点を・・・・気が付くと現場で2時間近くもお話ししていました。
現場担当者から「気密測定までに、今日打ち合わせたことを検討して改善しておきます」とのことで、終了しました。

「次回からは、計画段階で呼んでくだされば、今回よりもう少しお役に立てるかもしれませんね」とチョッと弊社の売り込みをさせてもらいました。

数日後、その現場担当者様から気密測定の正式な依頼が入り、気密測定へと出かけました。
さて気密測定の結果と現場の状態は・・・・・次回にします。


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ふるかわしげひろ

Author:ふるかわしげひろ
住まい環境プランニング 代表
(旧:住環境アルテ)
・NPO法人 環境住宅正会員
・パッシブハウス・ジャパン
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