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古民家改修計画

Facebookでは、たびたびアップしていました陸前高田市の古民家ですが今月末に完工予定です。
現在も工事は続いていますが、ここで何回かに分けて記事にします。
建物は明治四年に建てられ東北大震災を乗り越えた合掌造りの御宅。
お施主様は、私より少し年上のお兄さんくらいの年齢の方です。
90代の祖母が慣れ親しんだ和室の空間が変わることなく残したうえで耐久性を上げ祖母が暮らしやすいような温熱環境にして生まれ変わった家を感じて喜んで貰いたい。
なおかつ省エネルギーであってもらえれば・・・が、お施主様の願いでした。

そこで
お施主様と親交のある意匠・内装を総合プロデュースをされている方の声掛けで施工を行う会社の設計士さん、温熱環境設計の弊社と三社が集まりチームを組んで、昨年の春から計画がスタートしました。
多忙なお施主様に代わり、総合プロデュースをされている方のところに三社が集まり幾度と無く打ち合わせを繰り返し計画を煮詰めて、昨年の9月に一部解体作業がスタートしました。

弊社が携わった温熱環境計画内容は、断熱・気密・換気・冷暖房・間取りのプラン・熱計算・燃費計算等になります。
その他に、気密・断熱施工図作成し熱計算・燃費計算の計画を実現させるための現場での指導や施工も行いました。
古民家ともなると、柱や梁一本一本の大きさが現在のようにきっちりとしている訳ではありませんし、経年変化により建物の歪みもひどいため、計画通りの性能を担保するためには現地での施工説明や指導がいっそう欠かせないものとなります。

その断熱・気密の計画の詳細は下記の通りです。
建物は間口19M奥行き12Mを少しかけるくらいの大きさで入母屋の屋根。間口の半分を和室が占めています。
もう一方の間口の半分はリノベーションになり大きなLDKとなる計画です。和室側は床材を剥ぎxps75㎜の床断熱として和室を復旧、リノベーション側は基礎断熱(土間下xps75㎜立上りxps75㎜)でコンクリート床という意匠計画です。

昔、和室の上部で養蚕を行っていた屋根裏部屋があり、今回そのスペースを小屋裏収納にする計画が持ち上がりましたので、和室の天井材を剥がさず、小屋裏収納から入母屋の屋根面に対して内側にアキレスQ1ボード61㎜で屋根断熱と難しい施工にあえてチャレンジする事を計画しました。
一方のリノベーション側は暖房容積を減らす目的で、アキレスQ1ボード61㎜で天井断熱(繋ぎ化粧梁上断熱)という計画です。

和室の壁には大きな長押が使われ、表しの梁も今では、簡単に手に入らないような材種で丸太のような大きなものが使われています。
その真壁で作られた和室の一本一本の柱や壁には今までの年月によって出来た風合いが刻まれているようでした。
和室の内装材と外装を外し復旧すれば、格段に気密・断熱性能が向上する事は、わかっておりますしその方が施工精度も上がる事は承知していましたが、祖母が慣れ親しんだ和室の空間をできる限り残してあげたいとのお施主様の願いを感じたことで、あえて内側は解体せずに既存の状態を守りつつ、外側の外壁だけを撤去しアキレスQ1ボード61㎜の外張り断熱の計画。
断熱の連結や気密施工のハードルはかなりあげる計画になりましたが・・・最低限守るべきところは守り気密性能の確保・断熱性能やサッシの性能を向上し、先祖代々の住宅を快適な居住空間に計画にしたのでした。

〈つづく〉

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コメント回答(付加断熱と防露)

>「今回、よりQ値を上げようと断熱改修を考えております。
在来軸組み工法で、ダイライトの外側に防湿気密シート、更に外側にボード状ウレタンフォーム、通気層、外装材といったいわゆる外張り断熱住宅です。
そこで室内側の間柱に充填断熱をする場合の断熱材の種類、施工方法で気を付けなければならないことが有りましたら教えて下さい。室内側に改めて防湿気密シート状のものは必要でしょうか? 」

ウレタンボードの外張り断熱の住宅で、室内側の間柱に充填断熱をする断熱改修の場合、断熱材の種類によっては防湿・放湿の面で注意が必要です!
充填する断熱材には、
透湿系のグラスウール・ロックウール・ビーズ法ポリスチレンフォーム・軟質ウレタンフォームなどがあります。
調湿系では、セルローズファイバー・木質繊維系断熱材などで、防湿系では、押出法ポリスチレンフォーム・硬質ウレタンフォームなどがあります。
上記の住宅で、透湿系や調湿系の断熱材を充填断熱材として選んだ場合、住宅内の湿気を壁体内・屋根体内に浸入しにくくし、体内結露防ぐ事を目的で、室内側には防湿気密シートを施工することをお勧めします。
充填断熱工法の結露を防ぐ壁体・屋根体の仕組みは、外側に向かって開放(透湿性の優れているものを外側)にすることが基本です。
既存で、外部にはウレタンボードが張られているため、壁体内や屋根体内へ湿気を侵入させないように施工する必要があります。
ウレタンボードの外張り断熱の住宅で、透湿系・調湿系の充填断熱の断熱層(壁・屋根体内)へ湿気が浸入すると、外側に防湿系の断熱材(ウレタンボード)があるため湿気を外部へ放出させにくく、過度な湿気が入り込んだ場合、断熱層(壁・屋根体内)の体内結露の危険性が高まるのです。
この時の防湿気密シートの施工は、梁や床・天井がすでに仕上がっていますので・・・新築住宅よりも困難を極めます。
湿気の浸入を極力させないように防湿気密シートを施工するには、建物外周、室内側の天井や床・壁を解体する必要がありコストアップにも繋がります。
後張りの気密施工には、構造体のため解体不可能という場所もあり、体も入らず目視で確認できないような場所での気密施工でも確実性が求められます。
上記のような施工性の観点から、断熱改修の事前打合せを綿密に行わないと気密施工や結露のリスクが高まるのです。
断熱改修の事前打合せが不十分で行き当たりばったりの工事を行い、「この位でいいんじゃない。あそこは手が届かないし~」と言ったような、妥協した気密施工で終わらせるくらいであれば・・・結露の心配にも悩む必要の無いことから断熱改修をしないほうが無難ともいえます。

そこで、
充填する断熱材には、防湿系の「硬質ウレタンフォーム」を吹き付け充填させる方法がベターなのではないでしょうか?
(※同じウレタンと表記されていますが、○○倍発泡ウレタンのような軟質ウレタンでは透湿系の断熱材となりますので×です。)
この防湿系の硬質ウレタンフォームを吹き付け充填させた場合、壁・屋根体内に湿気を浸入させないということで防湿気密シートの施工を省略させることが出来ます。
多少断熱材は割高ですが・・・よけいな部分まで室内を解体する事がなくすみます。
また、防湿系の断熱材を隙間無く充填させることで結露の心配は避けられます。

実際に硬質ウレタン充填を行った現場では結露(定常)計算を行うと結露が出る判定となりましたが・・・
住まわれている環境の中で長期温湿度測定器などを使い調査計測してみると
①露点温度に達していない「定常計算で用いるような極端な温度になっていない事」
②過度な相対湿度の記録が無く「換気が計画通り行われている事」
③部屋ごとの温度記録で「住宅内部での温度差が無い事」
と言ったような理由で結露を発生させていませんでした。
このように住宅の断熱・気密だけではなく、換気・暖房を加えた4つのバランスが結露発生の防止に繋がっています。

補足
壁体内・屋根体内に硬質ウレタン吹付け充填をした場合、住宅内の反響音が気になるかと思われます。
住宅内部の間仕切り壁内部に調湿系の断熱材などを充填し防湿気密シートなどを張らずに吸音板などで仕上げると多少反響音が変わるようです。
※断熱・気密・換気・暖房のバランスが取れている住宅の場合

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プチ高性能リフォーム→充填断熱

プチ高性能リフォーム→充填断熱
現在、進行中の1階部分だけをプチ高性能リフォームがありますので、それを例にとって説明をいたします。
天井は繊維系吹き込み断熱へ変更し、壁は繊維系の充填断熱としました。
写真は、断熱充填前と充填後、壁気密シート施工後になっています。
床気密施工時に立ち上げたシート・天井気密施工時に壁に下げた気密シートと壁の気密シートを連結させます。
このとき、木下地がある部分で気密シートを連結します。(シート連結部分が石膏ボードと木下地に挟まれることで、経年変化を最小限に食い止める事が狙いです)

別なお話しになりますが・・・・・
梅雨時期に入り、建て方時の断熱施工の注意点の相談が来ております。
梅雨時期の建築現場では、次のような取り組み課題が必要とされます!
①繊維系断熱材の場合には過度の湿気を断熱層へ入れない工夫が必要とされます。
繊維系断熱材充填工法で建物施工する場合、季節の絶対湿度による製品への影響や雨の日の施工中止・突然の雨による水の浸入に対する対処(養生)が必要とされます。
また、現場での繊維系断熱材の管理も重要になってきます。


湿度の高い場所などに繊維系断熱材を放置すると、使い物にならない製品へと変化することを頭に入れておくことが重要です。
※写真は、現場に梱包から取り出して保管してあったグラスウールを測ってみると、温度:31.2 湿度:72.8%の状態の写真です。


②発泡プラスチック系断熱材で外張り断熱を行った場合でも、季節の絶対湿度による製品への影響や雨の日の施工中止・突然の雨による水の浸入に対する対処(養生)は必要とされます。
発泡プラスチック系断熱材の場合は透湿抵抗値が高いことで、断熱層への結露水の浸入は考えにくいですが、住宅内の飽和状態となった湿気は、排出しないと結露の被害に見舞われます。

一般的に建築現場では、天候や気候によって製品の性能が左右されやすい状況でも普通に施工しています。
家電製品などは、工場などの空調管理された場所で製造をされているため製品にムラが少ないのですが、建築現場では空調管理はされていない温湿度は自然任せのため、品質管理・工程管理はとても重要になってきます!


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プチ高性能リフォーム→天井気密施工

引き続き
現在、進行中の1階部分だけをプチ高性能リフォームがありますので、それを例にとって説明をいたします。

天井断熱部分の気密シート施工では、
部屋・部屋間(間仕切壁の間柱上部)の連結部分が気密漏れの原因になる事が多い部分です。
この部分で、気密シートを切って足すような、気密シートの後張り施工を主流とすると、気密漏れのリスクが多くなります。
間仕切壁の上部では、壁木材の間柱や柱・天井材の野縁・胴縁などが複雑な絡んでいます。
この部分に後張り施工で、気密シートを通して柱や間柱部分のシートを欠き込み、指の1二本しか入らない隙間で気密テープを漏れがないように貼ることは、かなりの技術が求められます。

そこで、
間仕切り壁内の間柱は、上下で2分割します。
天井気密施工面部分にマグサを入れ、上部の間仕切りは施工した後に、マグサ下部分に気密シートの先張りをします。
気密シート先張りした後に、マグサより下部分の間柱を施工するといった、やり方が最も効果的な方法のようです。
ただし、間仕切り内部に構造上必要な筋違い又は耐力壁などは、壁上下で分割する事は、難しいものです。
こういった部分は、気密シートの後張り施工となります。
後張り施工の数をなるべく減らして、気密漏れのリスクを減らし、作業の簡略化・気密シートの確認の容易さが重要です!

また、その他の天井断熱部分の気密シート施工で気密漏れのリスクある部分は、
分電盤へ送られる電気配線や、照明へ繋ぐ電気配線、セントラル換気の天井換気グリルなど天井気密シート貫通する部分です。
特に、分電盤へ送られる電気配線などは、電気線が何本もありますので、壁内の小さな空間で何本もの電線を気密処理する事は困難です。
写真の様にサヤカンなどで気密シートを貫通し、そのサヤカン内部に配線してサヤカン内部の隙間をコーキングなどで塞ぐ方法が効果的です。
他に、天井に直付けする照明器具の電気配線部分では、予め気密シートと電気線を気密テープで固定すると、照明器具設置時に電気線を、引き出したり押し込んだりが出来なくなります。
そこでこのような部分では、
予め気密コンセントボックスなどをいれ、照明器具設置時の天井裏へ収納したい余分な電気線を気密コンセントBOXに収納するといった方法が気密シートを傷めることなく効果的です。

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プチ高性能リフォーム→換気施工編!

引き続き
現在、進行中の1階部分だけをプチ高性能リフォームがありますので、それを例にとって説明をいたします。

1階部分だけの高性能リフォームという事で、
1階の天井裏(断熱層より上)は、見た目には1階と2階の間で室内と思われますが・・・この部分は熱的に外部の扱いになります。
当然、換気の配管設置場所は、この熱的に外部に配置する事になります。
この時、普通のアルミダクトなどを使うと・・・・・ダクト表面に結露が発生し天井部分の繊維系断熱材に結露水が落下する恐れがあります。
上記のような恐れを緩和するために、今回のプチ高性能リフォームで1階と2階の間に設置されるダクトは、断熱材付きのダクトにする事が必要です。
また、セントラル換気本体はメンテナンスを考えて、気密層よりも室内側に設けると、便利です。

今回のプチ高性能リフォームでは、ユニットバスの断熱・気密層は1階桁下部分で施工し、ユニットバスの天井裏にセントラル換気本体を設置しました。

その方法は、
1階と2階の間に設置される換気の配管からユニットバスの天井裏にセントラル換気本体を設置になりますので、断熱・気密層の貫通部がダクトの本数分あります。
(熱的に外部に設置された配管→室内に設置された本体へ繋ぐダクト経路になります)

このときの注意点として、
セントラル換気本体へ繋ぐダクトは、一箇所に集中して気密層を貫通しダクトをまとめた方が見た目には奇麗ですが・・・・
貫通部のダクト一本づつの離して配管し、気密層貫通部を確実に塞ぐ施工が出来るようにする注意が必要です。
※貫通する部分の気密層にはダクトを繋ぐ塩ビニップルを使い、気密シートが破れれ難いように木下地などで固定すると便利です。
セントラル換気本体の設置場所は、
他にも天井裏の断熱気密層よりも上の空間(熱的に外部)に設置することも可能です。
その場合、セントラル換気本体はメンテナンス時には気密型点検口などから断熱気密層をハズシ→点検→復旧という手間が掛かります。
また、メンテナンス時の点検口部分の気密や点検口真上の断熱の取り外しによる断熱・気密層の劣悪を招く恐れもあります。
そこで今回は、気密層をダクトで貫通しての室内側にセントラル換気本体を設置しました。


続いて・・・・以前にご質問をいただきました小さな空間(一室だけ)でのプチ高性能リフォームでの換気の件についての回答になります。

第三種セントラル換気では、小さな空間での換気は規定量よりも排出流量が多いものもあります。
これを単純に設置すると、必要以上の換気がされてしまう恐れがあり、冷暖房費のランニングコストアップに繋がります。
そこで、小さなサイズの第三種セントラル換気(マンションなどで使用しているタイプ)を設置し、
本体流量の調整可能なコントローラーと、排気グリル側の個別流量の調整が可能なものにする!などの検討が必要になります。
他に、
小さな空間でのプチ高性能リフォームと併せて、高性能化しない既存居室部分の換気も第三種セントラル換気で行う。といった方法もあります。
(勿論、プチ高性能化しない部分では、セントラル換気の換気グリルを設けたとしても結露の発生が防げるわけではありませんが、必要以上の住宅内の湿気を排出することで結露を以前よりも少なくするといった事が目的です!)
小さな空間(一室だけ)でのプチ高性能リフォームでも、換気の流量を住まい手が、用意に調整できるシステムが求められます。

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Author:ふるかわしげひろ
住まい環境プランニング 代表
(旧:住環境アルテ)
・NPO法人 環境住宅正会員
・パッシブハウス・ジャパン
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