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ACH=1.0回をキル気密施工方法

気密施工について、性能向上のためには大きく分けて2つのポイントがあります。
今回はその一番目について記事にします。

①建物を一周するように、気密ラインを繋げる認識が必要
多くの建築図面は、気密施工の細かい事まで明記していません。
現在の住宅建築の常識にもなりつつある気密施工を出来ないと工務店側が言えないままに施工している状況があるかもしれませんが・・・気密性能を出せない現場の多くは、どこが気密ラインなのか分らずに施工しています。(意識がある方のみ)
そこで事前に図面へ気密ラインを赤ペンを使って一筆書きする事で、気密ラインの場所やつなげ方を確認する必要があります。
図面に書きながら、「ここは気密漏れのリスクが高そうだ」とか、「ココの部分の気密は繋がらないけど、どうすればいいのだろう」などの疑問が出てきます。
まさに、その疑問がある部分が「気密漏れの危ないにおいがする部分」で、においを感じた部分の図面を大きく(1/10とか1/3)書いて納得する事が必要です。
つまりこれが施工マニュアルであり原寸図に近い形で確認する作業ということになります。

原寸に近い施工図を書く事で建築図面では見えない部分が明らかとなり、施工でミスしやすい場所の特定や気密部材がないと繋げない箇所などの判断ができます。
施工マニュアルや気密部材説明書の内容を施工者が共有する事で「これは何に使うの?」「こんなの使えない」なんて声や、「間違った施工方法で使う」事は避けられる問題です。
その他、施工マニュアルを書き経験を積む事で工程の順番(気密シート先行で、梁を後に接合など)の変更や建築図面には書かれていない木材(気密施工上必要な部材)が必要!などの判断も出来ます。
現場でよく聞く「これ以上の施工は無理だ!気密はそこそこでもしょうがない」と言った声の多くは、施工マニュアルを作っていなかったり、事前に気密ラインを頭に描いていないために起こる事といっても過言ではありません。
因みにココまでの流れを英語では Perfection is eighty percent planning and twenty percent working. というのだそうです。「段取り八分、仕事二分」日本語   その段取りの話になります。

もう一点
施工者は気密測定に立ち会うことで、今回の施工の反省や次回の施工マニュアル作成や気密施工精度への教訓が生まれます。
施工はしたが、結果は知らないといったケースや気密測定に立ち会わないといったケースはお勧めしません。施工者も肌で感じで悩み一緒に改善することが大切です。

次回は、気密性能を上げる気密施工の②について記事にします。

ACH=○○回とは、50Paの加圧時に一時間に建物容積の空気が何回入れ替わるかを表した漏気回数値で、気密性能を表す単位として世界の多くの国で使われています。


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ファイスト博士来日記念シンポジウム

またまたブログ更新を滞らせておりましたが、今回体験した事を残しておきたく思い記事にします。
数日すぎてしまいましたが、先日の18日に東京大学・伊藤謝恩ホールで開催されたファイスト博士来日記念シンポジウムをを聴講してきました。
学生時代、首都圏にいたものの東京大学の赤門を始めて見たという田舎ものの私です。少し感動というか緊張しながらも赤門をくぐり会場へ、そこには日本でご活躍の先生方がたくさんおられ、その豪華さにファイスト博士来日記念シンポジウムの凄さを肌で感じました。
開会挨拶をされた新住協の鎌田先生のお話で鎌田先生が留学した際に同時期にファイスト博士と同じ先生に学びその後、鎌田先生は日本でファイスト博士はドイツで同じ業界の第一線でご活躍されているという繋がりを聞きました。
シンポジウムのPRESENTERは、
ISEP所長の飯田氏・パッシブハウスの生みの親であるファイスト博士・東京都市大学の宿谷先生・パッシブハウスジャパン理事長の森みわ氏で貴重なお話を拝聴しました。
その後のパネルディスカッションには、森みわ氏・ファイスト博士・宿谷先生・東京大学大学院の前先生・軽井沢パッシブハウスに住んでおられるKevin Meyerson氏・東北芸工大学の竹内先生がパネラーとなり様々な意見交換がされました。
その中の印象的なお話は、軽井沢パッシブハウスに住んでおられるKevin Meyerson氏の話で、日本人の多くの方が「イニシャルコストとランニングコストを分けて考えること」についての話です。
家を買って暮らした時点から住宅ローン・光熱費の支払が発生します。そこにイニシャルコストとかランニングコストの区分けは無く、全てをランニングコストととして考えるべき!と仰られた事です。
私は、そこには快適な住環境ではないために体に感じるストレス(お金に換算できませんが・・・。)そのストレスによって病院に通う事になった通院費も含まれると考えます。勿論、経年変化からの住宅の修繕費用・カビなどが発生した場合の修復費なども。この全てをライスサイクルコストと考え、住宅を購入するべきだ!と言いたいのだとKevin Meyerson氏の話を聞き、感じました。パネルディスカッションもあっという間に終わり、閉会挨拶は南雄三先生のいつものユーモアたっぷりのお話で幕を閉じました。
大変貴重なシンポジウムを開いていただき関係者皆様には心から感謝しております。

ファイスト博士来日記念シンポジウムを聴講し数日が経ちますが、今でも私の心に一番響いてることがあります。
「パネルディスカッション中に、ファイスト博士が気にしておられたPHPPシュミュレーション(Passive House Planning Packageソフトを使った机上計算)と実測値のギャップについて知りたいと仰っていた事です。」
この事は、弊社の業務からも大変気になる問題です。
パッシブハウスレベルまで遠く及ばないわが国の11年省エネ基準や省エネ等級4レベルのお話しですが・・・机上の計算と実測値が大きくかけ離れている問題。
弊社には、某大手量産メーカーで住宅を購入されたお客様も机上のQ値や算定暖房ランニングコストと実際の暖房費が大きくかけ離れている点・暖房しても部屋が暖まらない、結露が酷いといった相談をブログを通して数多く寄せられています。
日本各地でエコ住宅の温熱環境などを計測されている、東京大学大学院 前 真之准教授 も「建築環境の研究者として、私がこれまで全国でさまざまな住宅のエネルギー調査を進めてくるなかで多く出会ったのは、快適性とはかけ離れた人が住むのにあまりに不便な「エコハウス」でした。冷暖房が効きにくく、特に冬場は凍えるように寒い家などがその代表格として挙げられます。」とコラムを通して言っておられます。
東京大学大学院 前 真之准教授 コラム 

また、弊社に寄せられる相談や調査依頼からも日本の住宅施工会社で気密を適正な性能まで品質確保できないといった問題は、多く感じます。
パッシブ基準はACH=0.6回以下という厳しい基準であり、この数値を達成できる住宅施工会社は少ないといった現状を感じています。
じつは、気密測定を行うとパッシブ基準よりも比較的易しいR-2000住宅基準の気密性能ACH=1.5回以下も達成できない住宅会社が多いこともまた事実です。
これでは、弊社の経験からの統計をみるとPassive House Planning Packageソフト計算結果に合う気密性能品質で住宅を作れる施工会社は、ほんの一部でありそこを一般のお客さんが見つけるのは至難の技と言う事になります。
この事を考えた時に、弊社では少なくてもR-2000住宅基準の気密性能ACH=1.5回以下を達成できる会社を多く増やすべく施工マニュアルや気密指導等の業務を拡大しなければと感じました。
今までの施工マニュアルから書き溜めた部位ごとのマニュアル本の作成を本格化させる必要があり、より多くの施工会社がパッシブ基準の気密性能ACH=0.6回以下をクリアできお客様が安心して施工店を選べるように裾野を広げる活動にしなければいけないと感じました。
それと同時に住まい手にも快適で省エネルギーに暮らす手法のアドバイスを、より一層勧めていこうと強く再認識した実りの多いシンポジウムでした。
※ACH(50㎩加圧時に建物容積を1回として1時間当たりに漏気する回数)


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弊社に気密測定依頼すると・・・悪く評価される?

建物完成時に弊社に気密測定を依頼される工務店様から、
「気密測定の結果が、他業者さんに依頼するより住まい環境さんにお願いすると悪い結果となりますが・・・なぜでしょうか?」と言われている事について
その時々に説明させてもらっていますが、あらためて記事にしたいと思います。

弊社で行う建物完成時の気密測定では、必要以外の目張りは、行いません。
必要と考えている目張りは一般的に24時間換気のみとなります。(但しダクトレスのシャッターが付いている換気扇は目張りしません。)
その他の第三種換気の給気口やキッチンの同自給排型レンジフード等にシャッターが付いているもの、薪ストーブの給気・排気がストーブの蓋によって密閉されているもの
については、目張りしません。
※気密測定時の目張りというのは、気密測定時に設備機器等を動かすと計測できない事から設備機器を止め外部への貫通口をテープなどによって目張りをすることです。

これは、目張りが面倒だからという理由ではありません。

その理由は建物の躯体だけではなく設備機器にも気密性能は必要と考えているからです。
設備機器に目張りをする事で設備機器の気密性能は関係の無いものになります。
この住宅で暮らす時に、設備機器に目張りをして暮らす方は当然いらっしゃらないわけですから生活レベルでどの位、気密性能が発揮されるのかを測定するために、弊社ではあえて目張りを行いません。

では、これが正しい測定方法なのか?というと
気密測定試験方法では、換気扇の開口部に目張りをしてもしなくても良い事になっています。
ということは、
設備機器等に目張りをすると設備機器の気密性能は関係なくなるために住宅躯体(外皮)だけの気密性能結果となります。
反対に目張りをしないと設備機器のシャッターの気密性能等も関わるため目張りしたときよりも当然、悪い結果となります。
弊社で行う気密測定は、上記の後者と言う事になります。

気密測定は、ただ単に数値がよければよいというものではなく
必要以外の目張りをしない生活レベルでの気密測定の結果を重視したいと私は考えますが、皆さんはいかがでしょうか?

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2月13日のセミナー

先週の13日に青森県三沢市でセミナーをしてきました。
青森では、「雪と寒さに強い青森型省エネ住宅ガイドライン」 というものがあります。
この内容には、全て沿わなくても弊社の経験や内外W断熱のノウハウを皆さんにお話してもらいたとのことで、私のブログと同じタイトルでセミナーを依頼され引き受けた次第です。

今回のセミナーでは最初に、
施工に無理が生じる設計や施工精度では、試算Q値の意味が無いという話しから
弊社が調査業務を行った現場や、施工指導業務で伺った現場で目にした杜撰な施工計画や施工不良のケースを数例ほど紹介、解説しました。
まずは、試算熱損失を担保できるくらいの施工計画や施工精度が求めらるという事、併せて施工に不備があると人体にも建物にも悪い影響を与えかねない話しもさせていただきました。
つづいて、
住宅の熱損失を少なくする手法について、サッシの話しや内外W断熱の話しです。

サッシの話は、つい先日弊社で熱カメラ撮影しました2社の樹脂サッシトリプルガラスについて比較させていただきました。
名称はだいたい似たサッシですが・・・熱カメラ画像で注目するべき点などお話させていただきました。

一番皆さんが熱心に聞いていただいたと思ったのは、内外W断熱についてです。
皆さん、断熱材の選定や防湿の点などどうすればいいか迷ってらっしゃる様に感じました。
セミナーでは、弊社で行っている施工マニュアルを基に説明させてもらいました。

各断熱材には長所や短所があり、その特徴を掴まなければいけない話しから定常でも良いので防露計算をしないと、内外W断熱には怖さがある事。防露の計算からも示される施工の注意点や行ってはいけない手順。
W断熱を施工するうえで、防湿気密シートが必要なのか?防湿施工はどのように施工されなければいけないのか?施工マニュアルの必要性と施工精度の事
施工に不備があって、結露をさせた現場の実例やその結露を解決するためにどのくらいの設備と日数が掛かったかなど・・・・皆さんが怖がる話しもさせていただきました。

まとめとして今回のセミナーでは
「熱損失の少ない家が必ずしも快適な家ではない」という事。
快適な住環境にする事が先決で、それができてから省エネルギーの追求になるという事。
内外W断熱を計画時に住宅の熱損失だけに捉われると、換気不全や結露を誘発したりで人体と住まいの健康を損なう恐れがある事を強くうったえさせてもらいました。

セミナー最後までメモを取り、食入るようにスクリーンを見ていただいた事などで皆さんの真剣さが伝わってきました。参考にしていただけたら幸いです。参加していただいた皆様ありがとうございました。

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APW330と薪ストーブの家を熱カメラで・・・

昨年の秋にお引渡しされた住宅の熱カメラ撮影してきました。
APW330を使用し薪ストーブ一台の住宅を熱カメラで検証をしたいため、設計士さんと私がお客様に要望して今回の熱カメラ撮影の実施しました。



撮影場所は、岩手県のⅠ地域
住宅の仕様
屋根:GW吹き込み充填356㎜
壁:充填GW16Kg120㎜+付加断熱GWB32Kg45㎜
基礎:スタイロ3種AT(防蟻)100㎜
サッシ:APW330
換気:3種セントラル換気
暖房:薪ストーブ1台

Q値 1.33W/㎡K
C値 0.30c㎡/㎡ ACH 0.44回/h

今回の住宅のような暖房を分散しない、薪ストーブ一台での暖房は、弊社ではお勧めしていない方法でしたが、緑豊かな土地柄で薪が豊富にあるお客様が電気や灯油によりも薪で暖を取りたいという強い要望により計画された住宅です。
計画するに当たり、お客様にも住宅内の温度差や負圧による暖房の着火の点など予めお話しさせていただきました。
その環境を理解して戴き計画したという経緯があります。
それでも、できる限りサーキュレーターなどモーターの付いた電気機器を使わずに住宅内の温度差を緩和しようと
設計士さんから温熱環境の相談を何回も受け、住宅内の熱のコントロールを考慮しながら間取りなどを弊社と協議して計画した住宅です。

その効果もあり、1Fでの温度のバラつきや2Fでの温度のばらつきは、さほどないように感じましたが1階と2階の温度差はやはりあります。
熱のコントロールがパネルヒーターなどに比べ多少難しく快適温度に幅を持たれておる方にはお勧めではないかと思いました。不快ではありませんが、この温度差は空気熱による暖房(エアコンなど)のようで、私は多少気になりました。
しかし、お客様は建築前に弊社から説明されたとおりの環境ですともおっしゃっていただき満足していらっしゃる様子でした。

さて熱カメラ撮影ですが
現地に朝5時にスタンバイするものの・・・外は真っ暗で
可視画像がうまく取れないために、車で待機し夜明けと共に撮影開始です。
この日の外気温は、-4℃前後と最近では比較的暖かい日になってしまいました。
撮影前日であれば、-10℃くらいでしたのでもっと綺麗に撮れたと思われます。

記事には気になった点だけを書きます。
薪ストーブの周りは、コンクリートの床です。
ご覧の通りの状態です。
dc021257 - コピー

APW330の熱カメラによる画像は、このような感じでした。
dc021266 - コピー
ガラスの性能が上がっているもののサッシ枠や框の表面温度は、プラマードⅢと大差がなくやはり問題は枠や框と感じました。
ガラス内ではアルミエッジスペーサーからウォームエッジスペーサーに変わりましたが・・・・框が外気の影響を大きく受けているためか?比較として木製サッシに使われているアルミエッジスペーサーの温度と大差がなく感じてしまいました。アルミエッジスペーサーよりも熱の伝わりは少ないものの、枠や框の断熱性能を上げないとせっかくのウォームエッジスペーサーもその効果を半減させているのではないか?と私は感じました。

APW330サッシの一部(ガラスの隅に)一辺が1㎝くらいの正三角形状で薄っすらと結露が発生していました。スペーサー付近の温度は8℃でした。
この結露も目を凝らしてみないと、分からない程度のもの。
今回もいろいろな発見があった熱カメラ撮影でした。
昨日の撮影で今朝画像が届きましたので、他部分は詳しく見ていませんが楽しみであります。
※画像はクリックすると拡大します


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ふるかわしげひろ

Author:ふるかわしげひろ
住まい環境プランニング 代表
(旧:住環境アルテ)
・NPO法人 環境住宅正会員
・パッシブハウス・ジャパン
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